こんにちは、税理士の髙荷です。
通常、税金を支払う場合には、このような(↓)納付書を使って金融機関等で支払います。
しかし、通信技術が発達した現代では、クレジットカードを利用して税金を納付することも可能です。
クレジットカードによる税金の納付は、インターネット上に設置された専用サイトを利用して行います。
クレジットカード納付は、納税者の利便性を向上させる目的で創設されており、そのメリットは、次のようになります。
【税金をクレジットカードで支払う主なメリット】
- 原則として、24時間いつでも利用することができる
- 自宅で手続きができる
- 外出先などではスマホで手続きができる
- クレジットカードのポイントが貯まる
- 決済方法(一括・分割・リボ)が選べる(カードによって異なります)
一方、クレジットカード納付を利用することによるデメリットも存在します。
【税金をクレジットカードで支払う主なデメリット】
- 手数料が必要になる
- 全ての税金(国税・地方税)に対応していない
- 領収書が発行されない
- 金融機関や税務署の窓口、コンビニではクレジットカード払いは利用できない
- 納付の都度、手続きをする必要がある(継続利用できない)
さらに、税金のクレジットカード納付を利用するうえで、必ず押さえておかなければならないポイントがこちらです。
【税金をクレジットカードで支払う際のポイント】
税金をクレジットカードで支払う場合の「納付日」は、手続きを完了した日となります。
クレジットカードの引落日が納付日ではありません。
インターネット上でクレジットカード納付の手続きを完了した日が納付日となります。
上記の点を踏まえたうえで、今回は「自動車税」をクレジットカードで納付する際の手順と利用できる専用サイトを紹介したいと思います。
今後、税金の納付についてもキャッシュレス化が進んでいくと思いますので、今回の記事を参考に来年のクレジットカード納付にチャレンジしてみてください。
尚、税金の納付の納付方法等については、下記の記事も併せて参考にしてください。
【確定申告】所得税の納付書の書き方を記入例つきで分かりやすく解説します
源泉所得税の納付書の書き方と記入例【半年ごとに納付する納期の特例の場合】
インターネットバンキングの入力方式を利用した電子納税について解説します
自動車税のクレジットカード納付の流れ
自動車税は、2019年(令和元年)10月1日から、下記のように改正(減額)されますので、最初にその内容を確認しておきます。
【自動車税の税額】
排気量(cc) | 現行の年間税額 | 減税額 | 改正後の税額 | ||
---|---|---|---|---|---|
1,000以下 | 29,500円 | ⇒ | △4,500円 | ⇒ | 25,000円 |
1,001~1,500 | 34,500円 | ⇒ | △4,000円 | ⇒ | 30,500円 |
1,501~2,000 | 39,500円 | ⇒ | △3,500円 | ⇒ | 36,000円 |
2,001~2,500 | 45,000円 | ⇒ | △1,500円 | ⇒ | 43,500円 |
2,501~3,000 | 51,000円 | ⇒ | △1,000円 | ⇒ | 50,000円 |
3,001~3,500 | 58,000円 | ⇒ | △1,000円 | ⇒ | 57,000円 |
3,501~4,000 | 66,500円 | ⇒ | △1,000円 | ⇒ | 65,500円 |
4,001~4,500 | 76,500円 | ⇒ | △1,000円 | ⇒ | 75,500円 |
4,501~6,000 | 88,000円 | ⇒ | △1,000円 | ⇒ | 87,000円 |
6,000超 | 111,000円 | ⇒ | △1,000円 | ⇒ | 110,000円 |
(参考)軽自動車 | 10,800円 | ⇒ | 据 置 | ⇒ | 10,800円 |
- 自動車に関する税金の改正内容については、下記の記事を参照してください。
2019年(令和元年)からの自動車に関連する税金について詳しく解説します
但し、2019年(令和元年)10月1日以後に購入した自動車から減税の対象となりますので、その点には注意してくださいね。
そして、自動車税をクレジットカードで納付する際の流れは、次のようになります。
【自動車税のクレジットカード納付の流れ】
〔1.必要なものを準備〕
自動車税をクレジットカードで納付するために必要な「自動車税納税通知書(自治体から郵送されてきます)」と「クレジットカード」を準備します。
〔2.専用サイトにアクセス〕
必要な書類などが準備できたら、クレジットカード納付の専用サイトにアクセスします。
専用サイトについては、都道府県別に次の章で紹介します。
〔3.各種注意事項への同意〕
専用サイトにアクセスしたら、各種注意事項に同意する必要があります。
専用サイトの下部にある「同意する」に✔を入れて、次に進みます。
〔4.納付情報の入力〕
自動車税を納付するのに必要な情報を入力します。
自治体によって異なりますが、「納付番号」、「確認番号」、「納付区分」などの情報を入力するのが一般的です。
(出典 愛知県県税 クレジットカードお支払サイト)
〔5.クレジットカード情報の入力〕
納付情報を入力したら、あなたのクレジットカードの情報を入力します。
「クレジットカード番号」、「有効期限」、「セキュリティ番号」が必要です。
〔6.納税手続完了〕
最後に入力した内容が表示されるので、確認して間違いがなければ終了し、納税完了です。
クレジットカード納付の専用サイトによって、若干入力方法が異なるかもしれませんが、概ね上記のような流れで手続きを行います。
自動車税の都道府県別の専用サイト
それでは、自動車税のクレジットカード納付を利用するための専用サイトを都道府県別に紹介します。
尚、併せて、クレジットカード納付に係る手数料も掲載しています。
下記の専用サイト以外からは、自動車税のクレジットカード納付はできませんので、注意してください。
また、利用方法や注意事項などについては、各専用サイトか各自治体の公式サイトで確認してください。
- (※1)納付金額が10,000円までは73円、以降は 10,000円ごとに73円が加算されます。
- (※2)納付金額が5,000円までは36円、以降は 5,000円ごとに36円が加算されます。
- (※3)納付金額が10,000円までは73円、以降は 5,000円ごとに36.5円が加算されます。
- (※4)納付金額が10,000円までは100円、以降は 10,000円ごとに100円が加算されます。
- (※5)納付金額が5,000円までは27円、以降は 5,000円ごとに37.5円が加算されます。
- 2019年(令和元年)7月29日現在の状況です。
自動車税のクレジットカード納付は、基本的に納付期限(原則として5月末)を過ぎると利用できません。
納付期限を過ぎてから納付する場合には、納付書を使って金融機関等やコンビニで納付する必要があります。
以上で、自動車税をクレジットカードで納付する際の手続等についての解説を終わります。
2019年(令和元年)の自動車税の納付期限は過ぎてしまいましたので、来年以降にクレジットカード納付を行う際の参考にしていただけたら幸いです。