こんにちは、税理士の高荷です。
さて、今や書籍は「紙」ではなく「電子」で読むのが当たり前の時代になりました。
PCでもスマホでもタブレットでも、電子書籍があれば好きな時に好きな本を読むことができます。
電子書籍と聞くと、一般的には漫画や小説などがイメージされますが、ビジネス書や教育書、雑誌、写真集など、現在では多くの書籍が電子化されています。
税金関係の書籍についても例外ではなく、多くの出版物が電子書籍化され、PC・スマホ・タブレットなどを利用して読むことが可能です。
但し、電子データの書籍を読むためには、紙媒体の書籍と同じように、お金を払ってその本の電子データを「購入」しなければなりません。
漫画の電子書籍であれば一冊500円程度で購入できるのですが、ビジネス書や専門書になるともう少し値段が高くなります。
ですから、できれば「無料」で読みたいというのが「本音」ですよね。
そこで今回は、Amazonの「Kindle unlimited(キンドル アンリミテッド)」を利用して、電子書籍を無料で読む方法をご紹介します。
Amazonで書籍を購入する方は多いかと思いますが、意外と「無料で本を読む方法」をご存知ない方も多いのです。
使い方次第ではとてもお得なサービスになりますので、今回の記事を参考に、ご利用を検討してみてください。
なお「Kindle unlimited」の使い方や解約方法については、下記の記事で解説しています。
Kindle unlimitedとは?
それでは、今回の主題である「Kindle unlimited(キンドル アンリミテッド)」の概要から解説します。
Amazon.com(以下、「Amazon」で統一)が提供する「Kindle unlimited」とは、次の内容のサービスのことを言います。
Kindle unlimitedとは、Amazonの「電子書籍読み放題サービス」です。
電子書籍リーダーである「Kindle(※)」を使って、Amazonが取り扱う電子書籍を無制限(Unlimited)に読むことができるサービスを言います。
【(※)Kindle(キンドル)とは】
「Kindle」とは、Amazonが販売する電子書籍リーダー、及びコンテンツ配信をはじめとする各種サービスの総称のことです。
但し、単に「Kindle」と言う場合には、下図のような電子書籍を読むための専用端末(電子書籍リーダー)・スマホ向けのアプリ・PC向けのソフトウエアを指す場合もあります。
Kindle Oasis (Newモデル) 色調調節ライト搭載 Wi-Fi 8GB 広告つき 電子書籍リーダーAmazonの電子書籍を読むためには、それぞれの端末に合った「Kindle」が必要になります。
この、「Kindle unlimited」の主な特徴は、次の3つです。
【Kindle unlimitedの特徴】
- 月額980円で読み放題である
- 和書12万冊、洋書120万冊以上の品揃えを誇る
- PC・スマホ・タブレットで閲覧することができる
あれ?「月額980円掛かるんだったら、無料じゃないけど…」と思いました?
はい、Kindle unlimitedは、基本的には「有料」のサービスです。
但し、次の期間に限り「無料」で利用することができるようになっています。
【Kindle unlimitedの無料期間】
登録から「30日間」は、無料で利用することができます。
- 無料期間である30日以内に解約すれば、利用料金が掛かることはありません。
つまり、1ヶ月間、Amazonで扱っている電子書籍が読み放題になるということです。
30日以内に解約すれば料金は掛かりませんし、もし引き続き利用したいと思えば、そのまま利用し続けることで自動的に有料会員へ移行します。
また、有料で利用する場合でも「月額980円」ですから、漫画本や小説であれば2冊以上、ビジネス書や専門書などであれば月に1冊以上読むことで、元が取れる計算になります。
従って、まずは30日程度無料で試してみて、気に入らなければ解約・気に入れば継続というスタンスで利用するのが良いでしょう。
もちろん解約する際も、ややこしい手続きなど必要なく解約することができますよ。(解約料なども取られません)
そんなお得感のある「Kindle unlimited」ですが、実際にどのような本が読めるのか、次の章で簡単に解説してみたいと思います。
Kindle unlimitedで税金に関する本が読めるの?
Kindle unlimitedの公式サイトは、下図のような画面になっています。(下図はPCの画面ですが、スマホでもタブレットでも、基本的には同じです)
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
上図、Kindle unlimited公式サイトの一番上に検索スペースがありますので、ここで「税金」と検索してみます。
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
すると、500冊以上の「税金」に関する書籍が一覧で表示されます。
その中から無料で読める本を選択し、利用している端末にダウンロードすることで読むことができるようになるのです。
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
上図(検索結果一覧の画面)のうち、赤枠で囲んでいるもの(金額が¥0 となっているもの)が無料で読める書籍です。
青枠で囲んでいるもの(金額が¥0 以外のもの)は、無料で読むことはできません。(お金を払って購入しなければ読めません)
続いては、「確定申告」で検索してみます。
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
すると、先ほどと同じような検索一覧画面が表示されますので、同様に無料で読める本をダウンロードして購読することになります。(赤枠が無料の本、青枠が有料の本です)
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
確定申告が近くなって、ちょっと調べ物がしたいという時にKindle unlimitedを利用すれば、わざわざ書店へ行ってお金を出して本を買わなくても済むケースがあるかもしれません。
また、「消費税 増税」で検索すると、次のようの書籍も無料で読むことができます。(赤枠・青枠の意味は、上記と同じです)
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
尚、今回掲載したものは、ほんの一例です。
Amazonによると「和書12万冊」の蔵書を誇るそうなので、税金関係の本に限らず様々なジャンルの書籍を無料で読むことができます。
【Kindle unlimitedで扱っている本のジャンル】
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
ただ、前述したとおり「無料で読める本」と「無料で読めない本」がありますので、これについては後ほど解説します。
Kindle unlimitedの登録方法
それでは実際に、「Kindle unlimited」が無料で利用できる30日間のお試し登録をしてみましょう。
「Kindle unlimited」を利用するためには、まず「Amazon」そのもののアカウントが必要になります。
ですから、まずはAmazonのアカウント作成方法から解説していきます。
既にAmazonのアカウントをお持ちの方は、「Kindle unlimitedの登録」まで読み飛ばしてくださいね。
尚、今回紹介するのは「PC」での登録方法ですが、スマホ・タブレットでも概ね同じ操作方法となります。(画面構成は異なりますが、やり方は同じです)
1、Amazonのアカウントを作成します
まずは、下記からAmazonの公式サイトにアクセスしてください。
Amazonの公式サイトが表示されたら、右上の「アカウント&リスト」にカーソルを合わせて、「新規登録はこちら」をクリックしてください。(下図、参照)
(出典 Amazon公式サイト)
すると、次のようなアカウント作成画面が表示されますので、必要事項を入力し「Amazonアカウントを作成」をクリックします。
(出典 Amazon公式サイト)
これで、Amazonのアカウント作成は完了です。
入力したメールアドレスに、Amazonのコードが送信されているはずですので、それを規定の画面に入力すれば全て終了です。
アカウント作成時に入力する「名前」は、ニックネームでも大丈夫です。
その代わり、購入した商品の「配送先」を登録する場合には、本名を登録してくださいね。
2、Kindle unlimitedに登録します
Amazonのアカウントが作成出来たら、続いてKindle unlimitedの登録に移ります。
まずは、「Kindle unlimitedの公式サイト」にアクセスしてください。
下の画面が表示されたら、「30日間の無料体験を始める」をクリックします。
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
もし、上の画面ではなく、下の画面が表示されたら、右上の「ログイン」か左の「サインイン」をクリックしてください。
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
すると、Amazonのアカウントの「メールアドレス」と「パスワード」の入力画面に遷移しますので、それぞれを入力することで登録が完了します。
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
こちらの画面が表示されれば、登録完了です。
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
もし、登録時にクレジットカードの登録画面が出た場合には、クレジットカードの情報も登録してくださいね。
クレジットカード情報を登録しても、30日間は無料で利用できますので心配は要りません。
これで、「Kindle unlimited」を今日から30日間無料で利用することができます。
Kindle unlimitedを利用する場合の注意点
最後に、Kindle unlimitedを利用する場合の注意点について解説しておきます。
Kindle unlimitedは、30日間無料で使えるお得なサービスですが、次に挙げる注意点にも留意してご利用ください。
注意点① 無料で読める本は限られています
概要でも述べたように「Kindle unlimited」で読める電子書籍は、和書12万冊・洋書120万冊以上となっています。
しかし、Amazonで取り扱っている電子書籍の全てが無料で読めるわけではありません。
特に、「最近出たばかりの新刊」については、ほとんど無料では読めないと思ってもらった方がいいでしょう。
これは、ビジネス書、専門書、漫画や小説など、Kindle unlimitedで取り扱っている書籍全般に共通する傾向です。
そのため、あなたが読みたいと思っている本が読めない可能性もありますので、意にそぐわないと思った時には、解約してください。
但し、新刊やベストセラー本であっても、一部には無料で読めるものもありますので、そのような書籍は「即読み」で読んでしまいましょう。(理由は、次で述べます)
尚、念のため付け加えておきますが、どのジャンルの書籍であっても電子書籍化されていない本は読むことができませんので、ご注意ください。
また、「少し前に流行った本」などは無料で読めるものが多いので、その点だけでも十分利用する価値はあると思います。
因みに、現在無料で読める「ビジネス・経済関係」の本は「10,000冊以上」、「投資・金融・会社経営」の本は「7,000冊以上」となっています。(正確な数字は不明です)
注意点② 無料で読める本が突然入れ替わることもあります
あれ?おかしいな…。
昨日までは無料で読めたのに…今日は無料で読めなくなってる…。
Kindle unlimitedでは、突然予告もなしに無料で読める本が入れ替わることがあります。
どの本を無料で提供するかはAmazonが決めることなのですが、おそらく版権などの事情により、突然無料で読めなくなることがあるのです。
ですから、もし読みたい本を見つけた場合には即ダウンロードして、読んでしまった方がいいでしょう。
注意点③ 10冊ルールがあります
Kindle unlimitedは、「Kindle」というPC・スマホ・タブレットで利用できる電子書籍リーダーに読みたい本をダウンロードして読むことになりますが、一度にダウンロードできる数(電子書籍リーダーに保存しておける数)は「10冊まで」となっています。
つまり、30日の間に10冊ダウンロードしてしまい、11冊目が読みたいというようなときには、Kindleに保存してあるどれか1冊を削除しないと、11冊目はダウンロードできないことになります。
これは、30日の無料期間中に読める本が「10冊まで」という意味ではありません。
誤解のないようにお願いします。
あくまでも、Kindleに保存しておけるのが「10冊まで」という意味です。
ですから、永久に保存しておきたい書籍を既に10冊ダウンロードしてしまったというケースを除き、「ダウンロード ⇒ 読む ⇒ 削除」を繰り返していけば、無料期間中に何冊でも読むことは可能です。
もしこのルールを知らないと、「読み放題やのに、10冊までしか読めへんやないか!」となってしまうので、注意してくださいね。
注意点④ 無料期間終了後は自動で有料会員に移行します
こちらも概要の章で少し触れましたが、無料読み放題の30日間が過ぎると、自動的に有料会員に移行してしまいます。
そのため、無料体験だけを試したい方は、解約時期を間違わないようにしてください。
いつ入会して、いつから有料会員へ移行するのか分からなくなってしまった人は、下記の画面で確認することができます。
下図は、全てPCの画面ですが、スマホ・タブレットもやり方は同じです。(画面の構成は異なります)
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
Kindle unlimitedの公式サイトから、「アカウントサービス」を選択し「コンテンツと端末の管理」をクリックします。
その後、次の画面が表示されたら①~③の順にクリックしてください。
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
すると、下の画面が表示されて、入会日や自動更新日を確認することができます。
(出典 Amazon Kindle unlimitedの公式サイト)
このように、Kindle unlimitedを利用すれば「30日間無料」で好きな本を読むことができます。
登録するのは簡単ですしお金を払う必要もないので、税金関係の書籍・ビジネス書・専門書などで調べ物をしたいときや「本好き」の方々には、是非ご利用いただきたいサービスと言えます。
特に、Amazonの電子書籍は世界で一番の蔵書を誇りますので、とりあえず「無料登録だけしてみようかな」という方でも、ゼッタイに損はしないと断言できます。
「私には合わないな…」、「読みたい本がないな…」と思ったら、解約すればいいのですから。
但し、上記のような注意点もありますので、無料期間だけ利用するのか?・継続して利用するのか?をきちんと見極めて、楽しく便利にご利用いただければと思います。
Amazonの「Kindle unlimited」は、下記の公式サイトから簡単に登録できますので、興味を持たれた方は覗いてみてください。
なお、同じAmazonのサービスで「本を耳で聴く」オーディオブック『Audible(オーディブル)』というサービスがあります。
こちらも「Kindle unlimited」と同様、30日間の無料体験が可能。
その登録方法&解約方法については下記の記事で解説されています。
Amazonのオーディオブックに興味のある方は、下の記事を参考にしてください。